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- 世界のパンの歴史
■世界のパンの歴史について
世界で最も古いパンの歴史は、なんと紀元前3000年代のスイスにありました。灰を使って焼かれたと思われる小麦のパンや、パンを焼くための設備なども遺跡から発掘されています。パンは、はじめから現在私たちがたべているようなパンとして焼かれていたものではなく、お粥のような食べ物でした。大麦やライ麦がを石臼で細かく砕いて、水を加えたあと柔らかくなるまで煮て、ドロドロのお粥のようにして食べられていたと考えられています。メソポタミアの遺跡でもこのようなお粥を作っていたことが解っていて、これらがパンの元、と推測されています。このお粥の食べ残しを放置しいてると、酸味の強くなって、はじめのうちは廃棄されていたようですが、焼いてみると、ふんわりやわらく出来上がることが次第にわかり、わざと放置されることも多くなりました。
■発酵の奇跡
実は、この放置されている時間が発酵の時間なのです。発酵、という過程は人類に多くの発見を与えました。チーズやヨーグルト、ワインや日本酒なども偶然からできた発酵によるものでした。発酵とは、菌や微生物が材料の中に混ざると、これらが増殖するためにたんぱく質や糖質を分解して、二酸化炭素や新しい成分を作り出すことです。この発酵の過程を経ることで、材料は細かく分解されて人の身体に吸収されやすくなり、新しく出来た成分は、香りや酸味、うま味の元となるのです。パンを発酵させる技術は、パンの歴史にも大きな影響を与えました。時代が進むとそれまで使われていた大麦はあまり使用されることが無くなり、小麦が広く使われるようになりました。紀元前700年ごろのローマではパンを販売するお店もあったことが解っていて、人々の間でパンが主食となっていったことがうかがえます。さらに時代が進むと、石窯から電気を使ったオーブンへと代わり、パンは大量生産されるようになりました。このころ大きく変わったのが発酵の過程で、人工的に作ったイースト菌やベーキングパウダーを利用することで、短時間で手軽にパンを作ることができるようになりました。
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